普通に幸せな人生
「普通に幸せな人生」って、どんな形だと思いますか?
私は、長い間「普通じゃない私」を誇りに思って生きてきました。
みんなと同じじゃない、だからこそ私らしい道を選び、開拓してきたんです。
若くして専業主婦になり、離婚後は水商売と昼職を掛け持ちしながら子育てをし、
セラピストの資格を取って再婚後は夫と一緒にサロンを運営するようになりました。
私はいつだって「普通じゃない自分」が大好きでした。
「みんなと同じ」が嫌で、自分のやりたいことを選んできた。
それが私の誇りだったんです。
でも、再婚をきっかけに、私は変わり始めました。
「普通の幸せ」を求めるようになってしまったんです。
普通の幸せを求めて迷走
「普通の幸せ」って、こんな感じですよね。
土地付きの戸建てや新しい車、家族仲が良くて、順調な仕事と安定した生活…。
再婚を機に、「どうすれば普通になれる?」と本気で考え始め、
そのための方法を探し回っていました。
気づかないうちに、自分の「普通じゃない生き方」への誇りを置き去りにしていたんです。
そんな中、年末から体調を崩して、高熱で動けなくなりました。
そのとき、私はふと深呼吸をしながらホ・オポノポノを唱えていました。
そして突然、気づいたんです。
「あれ? 私、普通になりたかったんだっけ?」
「いや違う! 普通なんて嫌で生きてきたじゃないの!」
高熱の中でのその気づきに、自分でも笑えてしまいました。
私はずっと「普通じゃない自分」を誇りに思っていたのに、
いつの間にか「普通になりたい」と思い込んでいたなんて。
深海のアリエルと私
私は「壬子」という干支を持っています。
壬は深い水を、子は静かな夜の時間を象徴しています。深海のような世界…冷たく、暗く、孤独を感じるようなイメージがある場所です。
でも、私はこの深海の象徴にどこか親しみを覚えていました。
深海はただ冷たく暗いだけではありません。外からは見えなくても、そこでしか生まれない命や光がある。それが私の中のエネルギーの源になっていると感じていたんです。
劇団四季のリトルマーメイドを観たときのこと。
「パート・オブ・ユア・ワールド」の歌声が響いた瞬間、なぜか涙が止まりませんでした。
深海にいるアリエルが地上の世界を夢見て、自分の殻を破ろうとする姿に、自分を重ねずにはいられなかったんです。
アリエルは、深海という安全な居場所を捨てて、未知の世界に飛び込みました。
私もまた、普通ではない「私らしい道」を選び続けてきた人生がある。
普通の価値観から外れることで、たくさんの困難を経験してきました。
でもその度に、自分らしい光を見つけて歩んできたんです。
でも再婚を機に、私は気づかないうちに「普通」に憧れ始めていました。
「深海から地上に上がったはずなのに、また深海に戻ろうとしている…」
そんな迷いの中で、高熱を出し、動けなくなったとき、ふと気づきました。
「私は深海に守られて生きてきたけど、そこに留まりたいわけじゃない。深海を知っているからこそ、地上に出て自由に歩きたいんだ」
と。
アリエルもまた、自分の声を失い、足を手に入れました。
私は普通ではない「私の足」で歩くことを選んだ。
それなのに、また「普通」に戻ろうとしていた自分に気づいたとき、なんだか笑えてしまいました。
深海は安全で、苦しむこともない場所です。
それでも、彼女は「私だけの世界」を求めて、一歩を踏み出しました。
私もそう。
私は「普通」じゃない道を歩むと決めて、ここまでやってきました。
誰かと同じ幸せではなく、「私らしい幸せ」をつくるために、
自分だけの足で人生を切り開いてきたんです。
深呼吸がくれた気づき
深呼吸を繰り返しているとき、頭の中で必死に考えていたことがスッと消えて、
心の奥底にある本音が聞こえてきました。
私が本当に欲しかったのは、「普通の幸せ」ではなく、「私らしい幸せ」。
焦って「普通にならなきゃ」と突っ走っているときには、全く気づけなかった。
深呼吸は、心と身体の声を「感じる」ための時間をくれます。
外側の基準ではなく、自分の本当の気持ちに向き合うための時間を。
普通じゃなくていい。あなたもあなたの幸せを
もし今、あなたが「普通」を目指して迷っているのなら、少し立ち止まって深呼吸してみてください。
誰かが決めた基準ではなく、あなたが本当に欲しいものに気づけるかもしれません。
私はこれからも、「普通じゃない私」で歩いていきます。
自分らしい足で、自分らしい幸せをつくるために。
そしてあなたにも、あなたらしい幸せがきっとあるはずです。
焦らず、深呼吸をしながら、一歩ずつ進んでいきましょう。